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突発性難聴経験者は語る

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~kinkiの堂本剛さんの回復を願って~

突発性難聴(以下「突発」)の何がつらいって、その症状がどんなにつらくても他人には伝わらないところ。さらにはほかの体は健康なので、安静にしなければいけないのはもどかしい。治療法が確立していないので、何をすればよいかわからない。副作用を承知でステロイド注射を打ち、回復機能向上をはかるため安静にするのみなのです。

症状について

感じ方や度合も人それぞれだと思うので一概には言えないのですが、聴力の一部、もしくは全部が急に失われる。ということで突発性と呼ばれます。体験した人でないと分からないと思いますが、単純に聴力がなくなって聴こえなく(にくく)なるだけではなくて、あった機能が急になくなるところから、脳の記憶との差分を補いきれずに主に耳鳴りがします。脳の疾患の可能性もゼロではないらしく、もし不安であればとCTも進められます。進められるまま受けましたが、不安だけ残るよりましです。
僕の場合、症状がピークだった一ヵ月前後は特に耳鳴りがひどく、屋外の静かなところでピクニックのように囲んで食事をしていても、正面に座る人の言葉がほとんど聞き取れないほどでした。右耳の低音を失ったので、左耳をかなり近づけて聞き取らなければなりません。

今でもにぎやかなところでの会話は以前より圧倒的に聞き取れないので、いわいるカクテルパーティ効果を失ったと考えています。また、低音を失ったことにより逆に高音がよく聞こえるように。もちろんこれは悪い意味で、救急車の音などの警戒音が耳を刺すほどよりうるさく感じるようになり、方角も全然分からなくなりました。ひどいめまいで座り込むほどに辛かったのを覚えています。(類似するメニエール病の診断も受けました)。

生活の困難

前術の件もさることながら、会話が困難であればもちろん仕事にもひびく。僕の場合は舞台監督を務めていましたが、音の方角が聞き取れないため安全管理に支障があると判断し、仕事を辞めることにしました。
また、日常生活でも「聞き取れない」がつきまとうので、ちょっと食事も遠慮がちになる。今まで出来ていたことができないので(見た目は変わらないのに)、今までの感覚で会話をしようとして聞き取れないとつい「聞こえたフリ」で相槌を打ってしまう。やがて人と会うこと自体を敬遠しがちになっていました。
出来ればこれは人によると言いたいのですが、ファミレスでの会食中に「ごめん聞こえなくなっちゃってさ!」と明るく対面から隣の席に移動するようなポジティブさとコミュ力を持った人の方が圧倒的に少ないと思います。それはすでに病気自体を受け入れたうえで。目に見えてなくなったという部分が無いので、当人も治療中であれば元の聴力に戻ると信じて今まで通り接していたいし、今まであった機能を失くして生きていく覚悟を持つのは並大抵ではありません。

治療法と原因について

原因も治療法も不明なため明確なものはありません。
現在行われている改善の方針としては「元に戻すために自身の治癒能力を向上させる」というのが定説です。まず一般的なのが堂本剛くんも受けているステロイド注射、それから高圧酸素治療、他には東洋医学系の効果が出やすく、専門の針治療の先生なんかもいらっしゃるそうです。無論僕もすべてやりました。

回復する確率は完治が3割、出た症状から全く治らない人も3割。発生からいかにすぐ治療するかがカギだということですが、結局病院で出来ることはステロイドを打つだけ。元の状態を忘れないうちに戻そうとすることしかできません。だから残りの4割の人は僕と同じく、少し良くなるけど“慣れる”というのが一番近い表現かな。

生活が不規則な人に多いので、注射してくれていた看護師さん仲間でもよくなる人が多いと聞きました。しかし回復率の高いと言われる高圧酸素に入っているときは、同じ突発の治療で小学生の男の子も居らっしゃいました。
結局のところ原因不明。
まさに難病というところでしょうか。

基本的に安静ということですが、身体機能を向上させるという意味ではずっとおとなしくしているよりは適度な運動、特にたくさん汗をかくジョギングやホットヨガなどは効果があると思われます(なにぶん難病で自己申告でしか症状がわからないので、効果についても個人の判断にゆだねられます)。ついでになんですが気も紛れますし。
ただし水泳などのマリン系はおススメしません。やはり外耳とはいえ耳に水が入るという負担がかかる可能性のあるものは控えた方が良いでしょう。泳ぐのが好きで好きでたまらないという人は精神の影響も鑑みて、防水の耳栓などで保護したうえで泳ぎましょう。

耳鳴りについて

僕が会話を「聞き取れない」理由の多くを占めていたのはやはり耳鳴りで、大音量の耳鳴りが24時間続くのは精神もやられてきます。耳、聴力というのは意外とやっかいで、目や口のように自分で閉じることが出来ません。耳栓で塞いでも耳鳴りは変わらず聞こえてきて、眠りに落ちるその瞬間まで続き、朝目覚めるとまた耳鳴りとともに一日が始まる。目覚めている間は四六時中つきまとい、疲れて眠る瞬間まで確実に気分を害する。気にしないようにTVや映画を見続けていたいが、それは健常に同じく耳に負担がかかるので極力静かなところで安静にしなければなりません。

ただ、突発について自身の経験からweb含め様々な文献を読みましたが、初期の耳鳴りが強い状態のまま改善しなかったという事例は確認できませんでした。非常につらい症状ですが、安静で健康的な療養を心がければ改善します。僕の場合は3か月ほどで落ち着いてきて、半年ほどで気にならないレベルにまで落ち着きました。人間の治癒力・適応力は素晴らしい機能です。

僕の場合

僕が発症した時は親しい友人の結婚式の演出で、再入場の曲を演奏する機会をいただき、その式のちょうど一週間前だったと思います。1年以上1曲を弾きこんで、2度ほど発表の機会ももったあとの本番だったので、適度な緊張感はあれども意気揚々としていました。体調も万全でそのころはストレスもそれほどなかったと思います。
・・・失恋はありましたが。
専門性の高い大学を出て、何か活かさなきゃいけないと音楽に固執しながら結局何もできずに生活するので精いっぱいで、見えないフラストレーションがたまっていたのかもしれません。

何もしないで考える時間、半年ほどを実家でのんびり過ごし、黙って見届けてくれた父の存在が一番の支えとなり、一部の友人が何も聞かずに今まで通り飲みに誘ってくれて、何もしなくても居るだけで喜んでくれている人がいることは、僕のアイデンティティを大きく変えました。
どんな病気やけがでも一緒ですが、何かしたいのに何もできないもどかしいとき、今までのやり方が間違っていて無理が祟ったんだと、合わなかったやり方を反省し、そもそも何が大事だったかを振り返り、棚卸するための時間をいただいたと感謝するのに、休暇というのはやはり十分な恩恵があるものだと確信しています。

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