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映画版「-orange-オレンジ」雑感

投稿日:2015年12月9日 更新日:

高野苺原作の漫画、orangeの実写版映画は「まれ」好演の土屋太鳳主演で、同じく相方役は山崎賢人。今週末12/12公開なので二人のテレビ出演も多くなっていますが、実は妻が試写会に当選したため、一足早く観てきました。

orange
公式サイトより

…当選ハガキの写メ撮るの忘れてた。

そもそも原作が良い

まずもってお伝えしたいのは、漫画原作の素晴らしさ。とはいえ少女漫画ですから雑誌時代とか、前作の「夢見る太陽」からの大ファンってわけではない。もちろんここも妻の勧めで最近読んだのですが、結局まあ面白い。
昔、僕がモノ書きに憧れてた頃に、普通の成人男性が何気ない日常の些細なことに傷つき、現代に没落して最後に自殺する話を書きかけていたのですが、もう辞めようと思いました。そのくらいこの作品の完成度は高い!歴代オススメ漫画3本に入れます。
全5巻で完結しているので一気に読めます。映画を見終えた後きっと買いに行くと思います。累計250万部ということは実は50万人しか単行本を持っていないなんて残念すぎです。

もちろん映画も気合入っている

映画の出演者がテレビ番組のゲストに出ているのを見ると、それだけでなんだかどうせ駄作のような気がする上に、原作が少女漫画だってんならどうせ誰か死ぬんだろうと邪推してしまうものだが、期待していなかった分ボロボロに泣きました。

いやいや、僕は割と目が厳しい方ですよ。まあ何が良いかはこれから説明しますね。

原作の良さを殺さず、2時間にまとめ上げる脚本の巧さ。僕は十分に納得の枠でした。全体の構成も優れていて、謎の手紙が届くところからじわじわ世界観を広げていって、手紙の仕組みにハマってきたところに持ってくるピークは、一気に仲間意識が熱くなる体育祭のシーンじゃないでしょうか。一緒にマットを持つシーンでかなり泣きました。話の持って行き方もうまいしテンポよく進むので分かり易いと思います。何より高校2年の1年間を「過去からの手紙」によって進めるというのが実に分かり易い。
原作を知らなくても楽しめるように構成されています。

ストーリー要約

簡単に言えば先に挙げた通りなのですが、高校2年の初日登校日に届いた謎の手紙には、宛名も差出人も高宮菜穂と、自分の名前が書いてあります。学校に着いて読み進めて行くと、手紙に書いてある通りの出来事が次々と起こります。そして手紙には「転校生の翔(かける)を一緒に帰るよう誘わないで」とありますが、楽しそうな翔の姿を見ると「別にいいんじゃーん」って気分に。そこから後悔と選択の連続が始まります。
過去の過ちを繰り返さないために。
好きな人のためはもちろん、仲間のため、そして自分のため。

少女漫画と侮るなかれ、ただのラブストーリー枠にに縛られない、青春SFドラマです。

映画の感想-若干のネタバレ-長いです。

絶賛しているように見えますが、まあ実際後半は両の眼の両側から涙が溢れるなんて生まれて初めての経験をするくらい感動したのですが、主演:土屋太鳳が予想通りというかなんというか。

何故あんなに線が太いのか。
どうしてもキャラが一致しない。
一人浮いている。
そう思っちゃうとそればっかりに目がいってなかなか抜け出せないんだな。
強そうなヒロインから。

違うじゃん。遠慮して好きなパン頼めない子じゃん。

「私は損しても、誰も傷つかない方がいいの」
ってセリフ吐く体格じゃないんだよね。
そしてそんなことに本当に気づくのかと疑ってしまう強そうな眼。
まれじゃなくて図書館戦争の中澤毬江ならなあ。
image
同じ土屋太鳳なのになあ。
だから後半、斜めからのカットが多いのも気になってくる。

自宅のシーンと未来のシーンは気にならないのにね。
もう制服が似合わない。

それを凌駕して泣けるほど相方役の山崎賢人の翔の闇が秀逸だった。かっこ良すぎないところが良かった。
妻は須和くんがいまいちだと言ってたけど、僕は割と好き。可愛いなと思った。
萩田朔役桜田通のキャラもなかなか良かった。
お笑い要素のカットは少し寂しかったけどね。
あずも貴ちゃんもかわいいし、原作を損なわない感じで良かった。

なのに何故まれ…。
image

翔の荷物に介護や鬱病の本が積まれているシーンは、脚本がいかに練られているかよくわかる。アウディなんて高級車に乗るくらい、裕福な家庭だったから片親でも部活も好きにできたのだろう。それ以上に、だから母親はうつ病だったのだろう。
母親が「勝手にやってごめんね」と謝るところなんか僕には現実とシンクロしすぎて怖かったくらい。
実によく描かれているように思う。自分は悪くないと思いたい葛藤の中で、いなくなった後にそんな肩透かしをくらったら、自分を嫌いになってしまう。

とても一人では堪えられない。

母への悩みを抱える者として共感せずにはいられず、真面目な16歳の翔が救われていくことで自分の心も救われているように感じて泣けた。

そうでなくても、多感な高校時代に後悔をしない人なんてまず、いないでしょう。妻や他の女性はどう感じるか分からないけど、「高校時代をやり直せたなら」つい自分の過去と照らし合わせて見てしまう。
あの時こうしていたら。
もっとあの人と向き合えたなら。
もっと家族と向き合っていられたら。
今は亡きあの人に想いを伝えられたなら。

どんなに違っていただろう。

きっと誰もがこの映画を観て、追う方も追われる方も救われるのではないかと思います。

超オススメの映画です。

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  1. Now you tell me she’s not a knock-out!

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