チェロ(しかも借りた楽器)を持って初めての舞台、ヴァイオリンの師匠である皆上さんに10年ぶりに再会する妻に付き添ってたら、アレヨアレヨという間に僕もオーケストラに参加していまして、なんとか終えて来ました。
正直演奏者として舞台にあがるのは何年ぶりで、楽器も10年ぶりに触って、ヘ音記号すらスムーズに読めないのに、全然テクニックが追いつけず、半分も音を出せていなかったと思います。そもそも難曲ばかりで、バロックがテーマだと聞いていたもので、学生時代に後輩に誘われて参加した副科弦楽器生徒で行ったヘンデルの“concerto grosso”(合奏協奏曲)
みたいなものかとタカを括っていたらバッハのconcerto for 2 violins”(ドッペルコンチェルト)
って全然難易度が違うじゃないですか。
まあ僕の演奏は出した音の半分が変な音。シ♭の符号付け損なったり、早いボーイングは弾いたフリ。弓先をぶつけながらお隣さんに大変助けられました。(もはや邪魔しかしてないですね)
色々思ったコトを書いておきます。
公演前に宣伝しなかった件について
まずお知らせしなくてすみません。参加費にチケットが含まれていて、無料でご招待出来たので、もしかしたら無料なら行きたかった方もいらっしゃるかもしれません。ただいかんせん完成度が低く不安でしたので…。
本番当日お昼を共にした女の子に聞いたら、「何の集まりか分からない」とのコトで、みんな一緒だったんだなと安心しました。ソロも上手くこなしていた子なのに。まあさらには主催の息子ですら誰が来てるか把握しておらず、「出ろって言われたから」単位落とす危険も顧みず土曜日の高校を休んで初見で弾きこなす。
練習初日はその主催のムスコスと二人でチェロだったもんで、僕等だけでなく皆さん不安だったろうとお察ししますが、実際のところは皆さんも曲数が多く自分の演奏のことで精一杯だったことを存じ上げています。
演奏の出来
一部(半数)の上手な方々が、随分引っ張ってくれていました。朝のゲネプロ(当日リハ)の時には、会場であるオリンピックセンター小ホールがよく響くもので、練習時に気づかなかった変な音が反響してビビりました。
それでも、僕が逃げ切って降りた最後のレスピーギなんかは舞台ソデから聞いていましたが、朝から通して(講師陣は終演の18:40まで休憩も取れず)ヘトヘトにも関わらず、皆さん情熱的で素晴らしい演奏だったと思います。
それもこれも引っ張ってくれた講師陣、特に指揮代わりもこなしたコンマスの高木さんの力が大きかったのは言うまでもありません。
出番直前に楽器を落とすハプニングもありましたが、その後問題ありませんでしたでしょうか。
主催について
初めて対面する初日の練習日、「時間がないから練習室が開く前に参加費諸々の手続きを取りたい」と一斉メールを送ってきていたのに、遅刻して来ました。スタッフとして入る際私たち夫婦は、練習開始時間より前に入って準備するのが当たり前に思っていましたので、衝撃を受けました。しかもヘラヘラしてるし。
本番当日に食事した女の子から「ヤマハとかに頼むよりかれに頼んだ方が全然音がイイ」という話を聞かなければ、”なんだあのおっさんは!”に終始していたかもしれません。
それでも、30人もの弦楽器奏者を集めて公演をやり切ることは、相当な労力だったと思います。
自主公演を”やるやる”と言って一向に進まないやるやる詐欺の僕とは天と地の差です。
文句言ってすみません。楽器も貸していただいて。ありがとうございました。
雑感とか
個人的には、無理にでも引張っていただかないと舞台に乗ろうって気にすらなりえないため、大変良い機会に恵まれました。幸い少し時間もあったし、リハビリにしても学生時代にも及ばないけれど、今後妻と一緒に演奏したい気持ちには花が咲きました。
その際には(いつになるかわかりませんが)、改めてご紹介できればと思いますので、よろしければ応援のほどよろしくお願いいたします。
Do you have a good sense of humor .